放心したような顔をした青白い30代の女性
メイクもファッションも控え目で
何処かの帰りのようだ
マロン「どちらから来られたの?」
女性「あの、病院の帰りに気付いたらここに来ていて」
女性「ここは何処ですか?」
女性「可愛い猫ちゃんがいて、その子についてきたらここで・・・」
マロン「ここはマロンカフェというところで心の綺麗な人にしか見えない場所なの。そして少し悩みにある人が来ることが多いわね」
女性「実は今妊活中で病院で今日低体温が妊娠しにくい理由かも?と言われ確かに生理不順気味だし
食べ物の好き嫌い多いし私のせいで赤ちゃん出来ないなかなって思ってガッカリして」
とポロポロと泣きだす女性
マロンはカウンターの向こうから女性の座っている席の隣に移動して彼女が落ちつくまで
背中を優しくさすっていた
女性「ありがとうございます、泣いたら少しスッキリしました、諦めな
マロン「そうね、偉いわ、良かったらスッキリしたついでにこのお茶を飲んでみて」
マロンはさっと立ち上がってカウンター越しのキッチンまで軽やかに移
女性「あ!いい香り〜紅茶?チャイかな?甘い爽やかな香りがする!」
マロン「さあ飲んでみて」
女性「あ、美味しい!凄い、カーってする〜身体がポカポカしてきた〜私蒸したての肉まんになった気分笑」
マロン『うふふ、でしょう?このお茶はマカが一杯に2gも入ってて身体に
必要なミネラルがたくさん摂れるの!更にこの優しい甘さは沖縄の波照間島の
黒糖なのよ、これにもたくさんミネラルが含まれてるから、身体に良いのよ♪
更にジンジャーで身体を温めるのとオレンジピールと月桂樹の葉が
気分のリフレッシュ効果にもなるしお紅茶にもリフレッシュ効果あるしね』
女性「凄い!まるで妊活にぴったりのお茶じゃないですか?!私、体温
マロン「そうね、是非そうしてみて」
女性「今日はありがとうございました」
と私の手をぎゅっと握ってきた彼女の手はほかほかになって顔も輝いていた
「うふふ、貴方のお腹に来たがってる子がお空から貴方をみてるわね元気な男のこみたいね」
とマロンは心の中で呟くのでした